先日入荷した商品が仲間入りをした店内。
見応えある店内となっております。
その中で、久々に出会えた19世紀後半の絵皿
Wedgwood のIVANHOE (アイヴァンホー)シリーズ
IVANHOE はスコットランド出身の作家ウォルタースコットが1820年に発表した長編小説
その1場面を切り取った絵皿です。
とても古い絵皿なので、ヒビ割れやキズはありますが、
この風格はヒビやキズがあってこその
良さも感じられます。
グリーンの絵皿については、ヒビ割れがあります。
そしてその修復には、ヒビにそってホチキスの様に止められています。
これは、鎹(かすがい)止めと言う技法で
火起こしの道具・まいぎり(紐を巻き付けた木製の道具)のような道具の先端に研磨剤をつけながら少しずつ穴をあけ、
空けた穴に比較的柔らかい金属(錫など)を入れくっつけます。
痛々しい感じはしますが、この修復方法は古くからあり、なかなか出会うことのない貴重な修復痕です。
とても大事にされていたことでしょう。
ヒビ割れもキズも愛でていただきたい。